いきいき(いきかえる、いきなおす)

いきいき(いきかえる、いきなおす)RELIFE PROJECT at HIDAKA VILLAGE

ACTION 01

  • 参加モニター数

    48
  • 良い変化を実感

    72.9 %
  • 寝つき改善

    16
  • ストレス正常化

    33 %up
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実は、牧野富太郎も育てていた
土佐の伝統野菜"八升豆"

2023.04.13

牧野富太郎が集めた土佐の伝統野菜
牧野野菜のひとつである"八升豆"

その土地の気候風土にあった野菜として、古くからつくられきた伝統野菜。高知の伝統野菜の中には、牧野野菜と呼ばれるものがあります。かつて、日本の植物分類学の父とされる牧野富太郎博士が、弟子に「高知の伝統野菜を調査し、種を採取しなさい」と指示しました。そして弟子によって集められた50種類以上の高知の伝統野菜は、牧野富太郎の名前にちなんで牧野野菜と名付けられたのです。

その牧野野菜の中のひとつが八升豆。

1粒から八升の豆が取れるほど豊産であることから八升豆と呼ばれています。今はあまり聞き馴染みがない豆ですが、江戸時代までは高知で盛んに作られていました。ルーツは東南アジア。温暖な気候を好み、低温には弱い。そのため、黒潮上を渡る湿った気流が四国山地に吹きつけ、高温多湿な高知では、古くから栽培がされてきたのでしょう。mame_03.jpg牧野富太郎も八升豆を育てていた!?
今でこそあまり聞き馴染みがありませんが、八升豆の歴史は古いのです。実際、牧野博士の弟子である武井近三郎氏は日曜市(注1)で八升豆の種を見つけて牧野博士に送っています。そのお礼に牧野博士が武井氏に宛てた手紙がこちらです。


「其后(イコウ)大変御無沙汰を申上げましたが貴下には益御清適の段大慶(タイケン)ニ存じます。私も幸に丈夫ですから御安心ください。先達てハ御懇書投ぜられ難有拝見いたしました。其節はハッショウマメの種子を御送りくださいまして誠に難有圃に蒔きました。此れは御書面にありました様に正に正に訓蒙図彙(注)に在る藜豆に相違いありません。八升豆とは沢山に収穫ある意でせう。人によると八升豆だともいひます。私の青春時代に私の郷里にも作ってあった事がありましたけれどさう普遍的のものでなく物好き的に作ってあったに過ぎません。世間でも矢張りその様ですが是れは其豆が美味でないからでせう。それで人が好んで作らないと存じます。御書面の様に物貨は昇天の勢で所謂天井知らずですから生活ハ益々困難で困ったもんです。かくなると一番ほしいものは金で金さヘウントあれば闇値も何の苦にもならんわけです。持つべきものは女房でもあれど又金でもあります呵々。」(昭和22年5月26日消印はがき)

(出典:武井近三郎著「牧野富太郎博士からの手紙牧野富太郎博士からの手紙」より)055_img01.jpg


手紙にはもらった八升豆の種を畑に撒いたこと、青春時代には郷里である高知県で栽培されていた様子などが記されています。また八升豆の栽培は江戸時代を境に一度衰退していたため、牧野富太郎の子ども時代でさえ物好きな人しか作っていなかったとのこと。江戸時代に衰退した理由は今もなお明確にはなっていませんが、牧野博士の見解では「其豆が美味でないからでせう」と言っています(笑)。八升豆は伝統野菜でありながら、植物分類学の父とされる牧野富太郎にとっても謎の多い豆だったようです。


実は、牧野富太郎も育てていた土佐の伝統野菜八升豆。
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(注1)日曜市元禄3年(1690年)以来,300年以上の歴史を持つ土佐の日曜市。年始(1月1・2日)とよさこい祭り期間(8月10~12日)を除く毎週日曜日開催されています。午前6時頃から午後3時頃まで,高知のお城下追手筋において,全長約1kmにわたり,約300店が軒を並べています。新鮮な野菜や果物はもちろん,金物,打ち刃物,植木なども売られており,市民と県外からの観光客などもあわせると1日に約17000人が訪れる生活市です。(高知市公式ホームページより)(注2)訓蒙図彙本書は1666(寛文6)年、京の朱子学者・中村惕斎(てきさい)(1629~1702)が編さんした日本で最初の百科図鑑。