
荒れてしまった農地は環境にも悪影響を及ぼし、放置するとさらに管理が難しくなるといわています。例えば雑草や害虫の発生が増え、周囲の農地にも影響を及ぼしたり、さらに土壌の劣化が進むと、将来的に農業利用が難しくなってしまったりする可能性があります。

そんな耕作放棄地で活躍するのが土佐八升豆。栄養が少なく痩せている土地でもすくすくと育つ強い生命力に加えて、土壌改良する力も持っているのです。
実際に2024年、日高村で放置されたままだった耕作放棄地を、林業家の小川さんに耕してもらい土佐八升豆を植えました。ここは何年も前に使われないまま放置されていたビニールハウス。
伸び放題だった雑草を抜き、耕していると、土の中からはビニールやプラスチックゴミができたり......とかなり荒れていました。

もう使うことができないと思っていた耕作放棄地を農地に戻すために、小川さんがひとつひとつ丁寧にゴミを取り除いて耕してくださいました。
ここに土佐八升豆を植えたところ、すくすくと育ってくれましたが、他の土地と比較すると、1年目はたくさんの豆を収穫することはできませんでした。しかし、これから何年もここに土佐八升豆を植え続けることで、土壌改良をして、土佐八升豆の収量も上げていきたいと思っています。
こんなふうに耕作放棄地を再生をした土地で育った土佐八升豆も、「眠れる村のおとなゼリー」となって、あなたの元に届いているかもしれません。