今回はJA高知日高支所の方、日高村役場の企画課の方と一緒に初めて高知大学を訪問!
vol.1では、目に見えないGABAに色をつけてくれる酵素ととまとを反応させました。vol.2ではついにGABAを測定。さらに、日高村のシュガートマトの強みについてお話しした様子もお届けします(全2回)。
<高知大学次世代地域創造センター・土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業 特任教授 富 裕孝先生(高知県機能性表示支援員)にご協力いただきました。>
高知大学:それでは、酵素が反応したのでGABAを測っていきましょう。
役場:すごい、紫色になってますね〜。
高知大学:色が薄いとGABAが少なくて、色が濃いGABAが多いです。
JA:GABAは色の違いでわかるんですね!
高知大学:はい。反応して紫になった液をこの機械に入れて、測定していきます。
高知大学:今日のミニトマトは36mgです。100gあたりに換算したら44mgくらいですね。普通のミニトマトは35mg/100gと言われているので、やっぱり日高村のとまとはGABAが多いですね。
JA:普段、日高村以外のとまとは測ってるんですか?
高知大学:いいえ、私は日高村のとまとしか測ったことないです(笑)
役場:高知県内で日高村以外にここまで、とまとのGABAのことを調べているところはありますか?
高知大学:いや、ないですね〜。ミニ、大玉、シュガートマトととまとの種類、農家さん、季節による変動まで調査をしている地域は他にないです。
JA:日高村は"とまと先進村"と言ってもいいですね!
高知大学:そうですね!
役場:日高村とまとのGABA含有量の高さは強みになりますか?
高知大学:とまとには、おおよそ30-60mg/100gのGABAが含まれていると言われています。最近では遺伝子組み替えをして、一つにGABA100mg含有するトマトを作る研究をしているところだってある。にもかかわらず、日高村のシュガートマトは多いものでは200mg近く、最低でも100mgは超えてるんです。通常のトマトの4倍近い。この結果にはびっくりしましたね。
役場:甘くて美味しいとまとは、全国的にどんどん増えてきていて、糖度だけでは勝負できなくなってきてます。でも、日高村のとまとは美味しいだけじゃない。このGABA含有量の高さは大きな強みになっていきますね!
高知大学:そうですね。GABAにはいろんな可能性が秘められています。
──今回はとまけん部と一緒に研究をしてくださっている高知大学を訪問しました。JA高知日高支所の方も、日高村役場の企画課の方も、GABAを測定しているところを初めて見学し、興味津々。
そして、美味しいトマトが全国であふれている中、日高村とまとの強みを再確認することができました!
これからも日高村は"美味しくて食べて、健康になれる"とまとをお届けします!